昼休みに本屋を覗いて帰る間際に、とある対談本の広告ポスターが目に入り、昨日立ち読みで内容確認して、ギリギリしかお金がなかったのですが、買ってしまいました。
それが、これ。
全部読みきりました、と言いたいところですが、まだ半分しか読めていません。でも、ものすごく面白いです。
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授と、国民栄誉賞を受賞した羽生永世7冠との、現代日本を代表する若き二人の対談本です。(見りゃわかるって)
いらん情報ですみませんが、そもそも私、山中教授の大ファンです。高校時代から生命科学に興味があり、ES細胞やiPS細胞も発見のニュースが出たときにチェックしていたりもしたので、著作もそれなりに読ませていただいています。
そのため、今回の対談でも山中教授の話には新味があまりないところもあったwのですが、羽生さんの話が面白くて他の著作を読みたくなりました。こんなにいろんなことを考えられてるのか!と。
共に現役最先端で活躍されているので最先端技術を引用した雑談が豊富で、それはその分野の専門家あるいは研究者の方々には薄ーい内容かもしれませんが、門外漢(門外母?)な私にはとっつきやすくて非常に興味が持てました。対談形式本なのでさくさく読めるのも魅力です。
もちろん、未来のことを語るというテーマ設定もあるので答えがないものも多数です。ただ、未来について考えるヒントはものすごくたくさん散りばめられていて、
1、将棋AIが強くなった理由、医学会が未だに閉鎖的な理由
2、知識以外で考えてみたらAIと人間の違いは何か。
3、失敗は必要な経験であり、挑戦への糧になるは本当。
4、日本とアメリカの違いはどこから来るか、どこでアメリカに負けてしまうのか。
5、棋士と社会人の共通点
6、藤井聡太4段をはじめ、すごい子どもってどういう存在か?
なんかを考えたりしました。
先にも述べた通り対談本は読みやすく、専門書に比べれば内容が薄くなりがちですが、行間にある山中教授や羽生名人(すみません、将棋棋士の方の肩書きがイマイチわかっていません)の見ている世界を垣間見たり、自分の経験や周囲の変化を考え直したり、次にどんな本を読もうか考えるのが楽しい本でした。
あと、個人的に『ノーベル賞授賞式のウラ話』と、『100年前の棋士と現代の棋士が戦ったら』にトキメキましたw将棋はわからないのですが、囲碁なら『ヒカルの碁』を読んでたから少しは知ってるし!とww
- 作者: 小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/01
- メディア: コミック
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