過去ログ開帳〜2012年ブータン旅行『アマンコラ』宿泊体験記

 過去ログ開帳第3弾です。いろいろ思うところはあるのですが、とりあえず載せちゃう!過去ログはこれでおしまいですが、書いていないことがたくさんあるので、次回は新記事として体験をもう少し書こう、と思いつつ、いつになるかはわからない。。(いつものパターンね。。)以下に先の記事も貼って、準備万端送り出しますw

 

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 ブータンには超高級リゾートホテルがあります。その名も『アマン・コラ』。

  どのくらい高級かといえば、

-1泊約15万/2名と非常に値段が高い  

ブータンの公務員の月給は約2万、ここから考えると破格の設定。ただ、実はこの約15万はブータン国外から利用する場合で、ブータン国民の利用の場合、もっと安いらしい。

-立地はブータンにおける名勝地・重要文化財内あるいは隣接地帯。

-王族の利用が多い?!

 3つめの理由については噂レベルですが、立地についても、例えばオグロヅルで有名なポプジカに位置する『アマンコラ・ガンテ』についてはガンテ・ゴンパという国を代表する寺院を見降ろすロケーションに位置するなど、(日本で言うなら、伊勢神宮を見降ろすようにホテルを建設するみたいなレベル)いろんな意味ですごいリゾートで、しかもすべての立地がそのような立地に立っているので、王族が許可を与えて、頻繁に利用するというのはふつーにありそうな話だよね、と感じています。
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 当然ながら人生でそんな高級リゾートなんか行ったこともないのですが、同行者の熱烈リクエストで清水の舞台から飛び降りるような気持ちで宿泊しました。
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 今回宿泊したのは国際空港のある町・パロのアマンコラでした。ブータンらしい山道をドライブしていくとこんな感じで入口があります。なお、車はこの道の先に駐車場があるらしく、ガイドたちとはここでお別れ・待ち合わせとなります。
 林の中をしばらく歩くと、お迎えのキラを身にまとった女性が温かいおしぼりをもって、出迎え。林の中のどこかにセンサーがあるのか?というくらいにタイミングをはかったかのようなタイミング。
 そこからさらに進むとひらけた場所に石造りの建物群。そこで責任者の女性が登場し、白いスカーフとあいさつ、これからどのように過ごすかをロビーで確認しました。敷地内にアップダウンもあるけど、階段もこんな感じで重厚な感じ。
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 食事はこんな感じです。  ちなみに日本語メニューをくれました。
 アマンコラは三食食事つきで、ロビーなどでのフリードリンクや軽食(チリソース付きのモモが出ました)も含めての価格設定となっています。なお、そういう場合ワインなどのアルコールは別料金の場合が多いですが、ハウスワインであれば追加料金はかからなかった気がします。
 また、基本はチェックインの日は夜、翌日朝、昼食が提供されるわけですが、最終日にハレのホテル滞在を持ってきたため、飛行機の都合上昼まで滞在できず、交渉してチェックインの日に昼ごはんをサーブしてもらいました。(このあたりは特段問題はなしです。)
 それまで一週間ずっとブータン的な食事だったため、(先日に日記に書いたタージ・タシもよくも悪くもブータンご飯だったため)写真の料理が出てきたときは衝撃でした。よもやブータンでこんな本格的な「洋食」にありつけるなんて本当に思ってもみなかったのでそのギャップにやられました。
 思わぬ衝撃に近くにいた女性スタッフにシェフがどこの国の人か思わず聞いてしまいましたが、お姉さんはすみません聞いたことないので聞いてみますと厨房まで聞きにいってくれました。
 アメリカ人でした!  ブータンアメリカ人はおいしいご飯を作ってくれてます!! 
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 部屋はコテージタイプで、トランクルームはせまいですが、基本バリアフリー。段差がありません。天井が高く、窓も高く、バスタブが部屋の中央にあります。ベッドルームと直通でバスルームが見えます。新婚さんなんかだと全部とっぱらうかもわかりませんが、私たちの部屋にはついたてを準備してくれていました。  バスタブの前にも2m以上の窓。プライバシーが心配じゃない?と思われる方もいらっしゃいますが、それは高低差を利用して外からは見えないようになっているため、夜もまったく問題はありません。(というか、基本的にここに泊まるような人は部屋から外に出ないようで本当にスタッフ以外の人間とは食堂やロビー以外会いませんでした。)また、シャワールームは別にあり、(バスタブは本当にバスタブだけ)そこは天井から直シャワーが出てきます。ちなみに先に出た写真レベルの石張りの空間です。超かっこいいです。    そして、夕食の間にベッドメイキングをしてくれて、かつ小さなプレゼントも置いてくれるのがこのリゾートの特徴です。私たちにはカルマ・ウラ著ブータンの歴史書をくれました。(まだ読んでいません。)
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 ざくっとこんな感じです。雰囲気は伝わったでしょうか。
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 ここまで読んでもらって、さぞや楽しかったことでしょうという感想をおもちかもしれませんが、泊まりたくて泊まったわりに私たちは実はこのリゾート、あまり楽しめませんでした。
 このリゾートはブータンにあることを売りにして、『アマンコラ(=聖地)』という名前をつけていることもあり、チェックインの際に、白いスカーフ(カタという名前のシルクの布)を撒いてくれたり、チェックアウトの際にお坊さんが私たちだけのためにお祈りをしてくれたり、他の国ではないかもしれないちょっと異国情緒のあるもてなしをしてくれます。
    ただ、ブータンでの暮らしの100%をここで過ごすならそれは非常に異国的なおもてなしだと思いますが、1週間近くブータンを走って見て回ってきた私たちには「異国情緒」が逆に少ーし鼻についたのです。

   日本における旅館などではおかみのもてなしは(形式化しているとはいえ)一般的ですし、夕食時のベッドメイキング、小さいプレゼント、そのほかの対応等々正直日本のホテルとかわらないれべるでした。しかし、そのおもてなしが強すぎて、じゃあむしろ日本のほうがいいんじゃない?と思い始めてしまったからです。
 ブータンまで行って何を贅沢なことをという意見はごもっともですし、ブータンにここまで先進国的な宿泊施設ができたことは非常に評価すべきことですが、せっかくブータンまで行ったのだから、もっと安くてもブータンの町や村の雰囲気の感じられるホテルで最後の一泊をそれこそぶらぶらしながら歩いたほうが楽しかったかもしれないよね、というのが私たちの率直な意見でした。人工的なブータンよりもそちらのほうが当然生のブータンですし、私たちが本当にほしかったのはそちらだったと後になって気がついたのです。
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 まとめとしては、リアルブータンを楽しみたいのであれば、アマンコラは絶対に選んではいけないし、ブータンに長くいて疲れ果ててしまったら、アマンコラは相当価値がある選択にはなるんだろうな、ということです。
 そんなわけでー。