本屋の思い出

ura_love_JPNです。今週のお題「読書の秋」について先にも書いていたのですが、投稿期間が長いようなのでもう一本。

大学時代、本屋でバイトしていました。今はもう閉店になってしまったそこは繁華街にあり、小さいながら多様なお客さんが行き交う場所でした。私もよく待ち合わせに使っており、友人が辞めるにあたり、代わりに入らないか紹介を受けました。

バイト仲間は女子大学生中心で、かつ皆本や漫画もそれなりに読んでいるやはり〈本屋でバイトするタイプ>で、私はその中では比較的明るいタイプだったはず(自称)。いや、一度レジ打ちに入って応対してたら『あなたは本屋のバイトにしとくには惜しいわね!』と見知らぬ働くお姉さんに褒められたこともあるので、その方が変わった方だったかもしれないが、明るく接客するように心がけてはいたから嬉しかった。

まあ、自分語りはともかく。

その本屋で正社員は二人、おじさんの店長と、副店長たる当時20代後半から30代の方。

若い社員さんはまあ、あまり話さない本屋タイプの方で仕事の話以外あまりしなかったため思い出が少ないが、店長とはなんだかんだ多少話はした。

店長と最後に会ったのは店長が早期退職を決め、他の本屋で再就職を決めたという話題を受け、元バイト仲間たちで壮行会を開いたとき。別れる間際に店長が興味深いことを言った。

【長く本屋で働いてきたけど、本屋に集まる人には二つのタイプがあると思う。一つは、本が好きで本屋に来る人と、もう一つは本屋が好きで本屋に来る人。】

…わかったようなわからないようなつぶやきだったけど、非常に心に響いて、今の私を作る一言になっている。 

私は本は楽しみの一つであるが、夫は本がないと楽しくなくて生きていけないタイプ。夫は本が好きで本屋に行くし、私は本が好きで本屋に行くタイプ。本屋好きは目新しいものが好きで、本好きは古い知識も大好物(偏見?)

今ならなんとなくわかるけど、両方のタイプを満足させないと本屋は栄えない気がする。だって本屋好きは本だけに金を落とすわけじゃないし、本好きだけ取り込んでも本を読む時間は本を買わないからw多分商売は成り立たない。本屋はコツコツといろんな人から小銭を集めないと成り立たない。老舗も時代を作った(と信じてる)本屋も軒並み廃業しており、それだけ時代が変わったんだと感じる。お金はとこに流れているんだ?スタバ?

最近は本屋好きな人を満足させる目新しい本屋は増えてるけど、本好きを満足させる本屋はどのくらい生きているのか。また今週のお題で書かれた本たちはどこでいつどうやって入手されたものなのかお題の投稿を見ていて、大変気になった。、願わくば昔ながらの手入れのよい本屋さんが潤うといいなあ、と

大変申し訳ありませんが、保存する前に全消えして書き直しに時間がかかったため、もういーやー投稿しちゃう!本屋の思い出は他にもいろいろあるので、また気が向いたら書く!

 

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)

 

 廃業して話題になった大きな本屋といえば【丸善京都】だったけど、久々に調べたら丸善がいつのまにか帰ってきてるようで、そういう回帰行動は大事。元バイト先の廃業も意外と周囲でも話題になったし、本屋はまだまだもっと頑張ってほしい。

 ではでは。