『星の王子さま』を探して(2)

こんばんわ、ura_love_JPNです。しばらく放置していた『星の王子さま』について、また書いていきたいな、と思いつつ、ネタが集まらないのですが、夫が子どもの迎えに出てくれるというので、ちょっとだけ書くことにしました。前回の記事はこちら。

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先日、子供の凧を購入した際に、送料無料のための買い足しにこの本を買いました。

NHK「100分de名著」ブックス サン=テグジュペリ 星の王子さま

NHK「100分de名著」ブックス サン=テグジュペリ 星の王子さま

 

 

これが良かった。何がいいかって、これをまとめた方はフランス文学研究されている方で(当然ちゃ当然なんだけど)フランス語のニュアンスも細かく説明していてくれて、この作品の謎が原文を理解するともっとあることが見えてきて、ものすごく勉強になった。例えば冒頭の星の王子さまが主人公のパイロットと出会うシーンで、初対面の人に対する非常に丁寧な物言いと同じくして、ものすごく打ち解けた子供的な物言いが混ざる…ということが起こっていたようで、フツーはそんなことしないとのことから分析が行われており、昔から感じた違和感の正体はそこなのかも、と思ったし、私が気になりだしたのも会話中のたった一語の違和感からだったため、ものすごく興味を覚えた。ていうかやはりフランス語の原文テキストを見ないとわからない部分も多いのかも、と感じた。フランス語かぁ、、大学の時もっときちんと勉強しておけばよかった。。

また、参考資料が(作者視点から)きちんとまとまっていてこれも勉強になった。考え方としてはやはり【大切なものは目には見えない】のきれいなところを大事にしているわけだけど、やはり専門家だけあって分析が多くて読みやすい。

 特に収穫だったのは献詞が捧げられたサン=テグジュペリの友人・レオン・ウォルトが彼から見たサン=テグジュペリについてまとめた本を出版しており、しかも日本語訳も出ていることを知れたこと!ちゃんと調べてなかったから本当によかった!これで長い間の疑問が解決するかも!!

ちなみに年末にこちらも買っていたので、これも時々読んでる。

星の王子さまの美しい物語

星の王子さまの美しい物語

 

 フランス語や英語圏の研究家たちの『星の王子さま』『サン=テグジュペリ』論が読めてこちらも面白く、借りるばかりで持っていなかった(元カレからもらったものはどこかに行ったしw)日本語翻訳もゲットできたのでよかったのですが、何しろ特装版で分厚くて手軽に読みづらいw宮崎駿などのコメントもあたりでこちらも興味深いのですが、この本でもっとも共感したのがあとがきとして寄稿した阿川佐和子さんの評論。阿川さんも私と同様に、昔も今読み返しても、この話の意図がよくわからないとのこと。お仲間がいた!と喜べたのが一番の収穫でした。いや、本当にこの本つかみどころがなくて、感動ポイントがわからないんだ。一般的なトレンドは説明できるんだけど、絶対もっとウラがあるからそれを見つけたい、探したい。

 

ちなみにこのお値段、、でもたまたま在庫処分の売り出しで大安売りしていたから半額以下で買えたのよ、だからつい買っちゃったのよw

さらにこれまで興味なさそうだった夫が急にkindleを買おうか悩んでいると申告し始め、私もkindleだと仏語-英語訳が入手できると学んで手を出そうかと思っていたので大変嬉しい。早く買わないかなw(…が、夫にそれを言ったら『買っても自分用にするから見せないよ』と…イケズ。。) 

そんなわけで、いろいろ資料も読み拾えてきてこの『星の王子さま』については一年越しの課題なので早く次を書けるように頑張ろうと思います。

よし、ブログを投稿して一仕事終えたし、ダラダラするぜ。ではでは、みなさま、おやすみなさいませー。