(最近頓に)特撮脳な私の『カメラを止めるな!』視聴記録(ネタバレありspoiler alart)

こんばんわ、ura_love_JPNです。この週末実家に泊まりにいっており、金曜ロードショーで『カメラを止めるな!』が地上波初公開ということだったのを録画して子どもが寝てから視聴しました、できました。

カメラを止めるな!  [DVD]

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 2018年度の話題作ということでとにかく楽しみにしており、ワクワクしながら再生始めました。

しかし、冒頭のシーンから私は頭が切り替わってしまいました。この『カメ止め』、舞台の廃屋がなんと先日まで放送していた『ルパンレンジャーvs.パトレンジャー』でとても印象的な怪盗ルパンレンジャーが警察であるパトレンジャーに正体をさらすことになったあの浄水場跡地ではないか!ほら、あの階段、ルパンイエローがあそこで蹴りを、あの壁、ノエルさんが、あの外の草っ原、巨大化おばさんことゴーシュがよろめきながら出てきて、ルパパトがわだかまりを持って共闘したあの舞台!!!…と正直特撮脳全開で、ノーカットドラマ部を見ました。なんだか変なドラマだな、演技下手だな、と思いながら、何がそんなにいいのかな、と思いながら、ぼちぼち見る

 1ヶ月前からの第二部が始まり、徐々に種が明かされてくる。ポンコツ俳優たちがポンコツスタッフとノーカットゾンビドラマを力を合わせて作る裏側…という種明し。諸事情から、変なドラマや下手な芝居になていたようで、むー?と思ってみるうちに、エンドロール。

…面白かった…という感想とともに、私には思ったよりフツーだったな、と。

あくまで私の趣味なんだけど、ものすごく内輪向けの映画だったなぁと思った。確かに面白いといえば面白いんだけど、作りも安いし、中身も別にそんなに濃いわけでもない。ネタがばれて行ったり最後にまとまる安心感もあり、話題になるのもわかる気がするけど、本当にそんなにおもしろいのかなぁと。

…と思っていたら、元映画関係者の父親に聞いたら、同じような感想を持っていたようで。ただ、父親が言うには「あれは奇跡の映画だ」と。

 父親は発行している同人誌にもこの作品についての記事を書いていたようで、読ませてもらうと確かにそうそう、と納得することしきり。

評におけるポイントは4点だった

 

◆ヒットポイント1 ◆

 ネタバレがある爽快感があり、二度見したくなる最近流行りの構成

…先日私も視聴した『君の名は。』にしても『シン・ゴジラ』にしてもコアなファンがついて、繰り返し見ることで作品全体がよりよくわかる作りになっている。

◆ヒットポイント2 ◆

 制作の裏側を描く作品で、俳優・業界人を含めた制作関係者にウケるネタ満載

…制作関係者あるあるがテーマで業界ウケがよく、業界内で話題にしやすいテーマだったため、SNSで自身の経験とともに発信しやすく、トレンド入りしやすかった

◆ヒットポイント3◆

 ミニシアター系2館のみ上映のレア感

…制限された公開が掛け合わされて<レア感>が増した状況で全国展開されて、レア感を味わいたい一般客も押しかけ大ヒットに結びついた

◆ヒットポイント4◆

新人が多く、イロがついておらず先が読めなかった

…1にもかかわるが制作陣や俳優たちも養成所メンバーで作られた作品で、イロがついてない俳優たちが集まっていたため、何が起こるかわからず、前評判もなかったため面白かっただろう

 

というような内容が書かれており、例えばもしも有名な俳優が出ていたら、あるいは最初から全国シネコンで上映されていたら、ここまでの大ヒットになっただろうかという疑問を最後に提示していて、改めて考えさせられた。父はそういった点でやはりこの作品は時代にマッチした「奇跡の映画だ」と考えたようでふーむ、と思った。確かにそういことはありそうだなぁと。

そんなことを聞きながら読みながら話す中で私が『ルパンレンジャー』の最後の方の舞台で使われてたから私はそこに反応しちゃったよーという話をすると、「え?そういう話はもっと先にしてくれないと!!」と激しく反応されたwいや、ルパンレンジャーのほうは今年に入ってからのことですからww息子のレンジャー好きを実家にも伝えていて録画してたため、録画してあるからまた見て、と伝えて団欒を終えてきた。

ちなみにそんな父は『翔んで埼玉』が最近やたら面白かったらしく、原作漫画を買ってきて読んで思ったものと違いがっかりしたよう。『ハチミツとクローバー』の原作も合わなかった経験がある。やはり年輩だから浦沢直樹とかそういう丁寧な漫画が好みでそれ以外は受け付けられないようです。

そんなわけで私の感想なのか父親の感想なのかわからないものになったけど、まあ、いいや。

そんなわけで。おやすみなさいー。