『世界に一つだけの花』

 

世界に一つだけの花

世界に一つだけの花

 

こんばんわ、ura_love_JPNです。ジャニー喜多川さんが亡くなられたというニュースをこの夜更けに確認しました。小中学生のド真ん中時期に家族がジャニーズJr.が好きだったこともあり、一回だけV6のコンサートに行ったこともあります。(当時は森田剛×三宅健が大大ブームでしたが、当時からわたしは岡田くん推しでした…)

さて、そんなわけで例に漏れずわたしもジャニーズには思い入れがありますが、特に印象に残っているのは『世界に一つだけの花』、です。

また定番だなぁ、と思われるのですが、わたしは当時も今もどうもこの歌が好きじゃないwそういう好き嫌いを抜きにして、この歌はすごいなとやはり思った話。

 SMAP全盛の時期の一番の大ヒットソングなわけで、国民的な歌、ということで音楽の教科書にも載ったりしていたわけだけど、当時の私は就職を控えた時分で「だからなに?」と少し離れて見ていた。先にも書いたようにそんなに好きな曲でもなく、作詞家・槇原敬之(マッキー)が好きだったのでマッキーの歌詞の凄さも知ってたし、SMAPも子どもの頃から『夢がMORIMORI』という深夜番組で見ていたお兄ちゃんたちで彼らが長年体当たりで大ヒットを勝ち取っていることを見てきて知っていた。そんなわけで、私にとって当たり前のヒットソングで、予定調和な感じだった。

でも、就活の一環、というか、教育実習のボランティア活動に出たときにこの曲にまた出会った。

そこは重症心身障害児養護施設だった。教職のボランティア活動には近場の老人ホームでのボランティア活動でもいいようだったが、老人ホームでのボランティア活動には何度も出ており勝手がわかったいたので遠方でも障害児養護施設に行こうと決めていた。

重症心身障害ついては説明が難しいが、知的障害により会話ができなかったり、体が不自由な子どもたちと定義すればいいはず。体は大きいもののコミュニケーションはとれず、動きもままならず、理解もままならないため、日常の訓練を行う。おそらくもう少し上の世代もいたはずだが、私が関わったのは小学生の子達だった。

彼らはてんかんの発作を繰り返し、その度にすでに獲得していたできることが失われていってしまうという状況にあったようで、<普通>にしていることはできない。口のはじからよだれが流れるものの、それが普通の状態なので職員さんもあえて手入れすることもなかったり、歩くこともままならないので車椅子で移動させるのが通常。機械に繋がれているのも普通。頭で理解はしていてもやはりそういう子どもたちが集まる場所というのは衝撃的だった。

ただ、会話はできないものの、コミュニケーションはとれる子たちばかりで、しっかり見ていると私たちが話したり笑ったりするたびに現れにくい感情や会話がたくさんあった。もちろん当方教育実習の1日限りのボランティアで、比較的症状がマイルドな拘りやすい子を担当させていたと思うのだが、1日だけながらそれなりに仲良くできた感があった。一緒に寝転がっておもちゃのピアノを鳴らして話しながら遊んでいたら施設の方からも「慣れてるね」とコメントも頂いた。ええ、そら私自身がそれなりに難しい病気にかかっていたこともあり、理解はあるほうだと思いますともと思いながら、はにかんで流した。

バタバタ集合して、挨拶して、子どもたちと面会して、それぞれの症状や状態に合わせた異年齢グループ別の部屋に移動して程度に合わせた活動をするので(私のグループは部屋でそれぞれおもちゃで自由に遊ばせて、昼食。昼食後はおやつ→フルーチェを一緒に作って食べた。)そんなわけで正面の玄関ホールには最後しか行かなかったが、ホールには今月の歌が貼ってあった。それが『世界に一つだけの花』で、私はその一瞬で急に見直した。ここでもキミはそこにいて、中の子たちを支えてくれていたんだな、と嬉しくなった。

当たり前だけど、国民的人気の国民には、私や私の周囲の健常者だけでなく、世間から後ろ指をさされてしまうだろう施設の障碍児の子達も当然含まれる。でも恥ずかしいことにそれを認識していなかったそのときまでの自分がいた。日常なかなか接点がないので仕方がないことだけど、障碍児の子たちの中にも私たちと同じ歌がある。私も彼らも一緒の歌を歌うことができる。歌うときは一緒の場にいることができるんだ、と何か閃きがあった。そんな気持ちになった曲との再会だった。

そんなわけで『世界に一つだけの花』はあまり好きじゃないけど、フレーズを聞くとあの子達を思い出す。あの子達はまだ元気でやっているだろうか。もう立派な大人の年齢のはずだろうけど、いろいろできることは増えたのかな、等々。たった1日の結びつきだったけど今でも大事な思い出。あの歌がなければ、ジャニーさんがいなければ、この思いはなかったので最後にご挨拶でちょっとだけ書いておく。

ジャニーさん、今までありがとう。お疲れ様でした。あなたの残した功績との思い出を大事にして、これからも末永くおつきあいさせていただきます。

 

さて。もう一眠りしますか。おやすみなさいませー。

 

 

 

 

 

今週のお題「わたしの好きな歌」