ジブリ籠もり〜『パンダコパンダ』に惚れる

こんばんわ、ura_love_JPNです。大変な週末になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。幸い私や私の近親者では大きな被害がなく、明日から日常に戻れそうですが、被災された方々にはまたなんらかの支援を考えていこうと考えています。

さて、連休は連休最終日の今日、実家地域の祭りの予定があり、また夫も持ち帰り仕事があったので私と子どもで実家に帰り、基本的にはDVDを見ていました。私のシルバニアコレクションでも遊んでいましたが、さすがに丸一日は私の間が持たないだろうことを見越して、ジブリ映画各種を揃えてもらいました。ラインナップは以下。

パンダコパンダ [DVD]

パンダコパンダ [DVD]

 

  

となりのトトロ [DVD]

となりのトトロ [DVD]

 

 

魔女の宅急便 [DVD]

魔女の宅急便 [DVD]

 

 

パンダコパンダ以外は子どもが見かけたときに見入っていたことがある作品で、パンダコパンダはじいちゃんのおすすめ。私も昔見たはずながらあまり覚えていなかったので楽しみにしていました。

子どものリクエストもあり、まずは定番のトトロから。いや、今見ると古さを感じる…というか私が見た30年近く前当時も古さを感じさせる設定だったわけなので当然ですが、私は祖父母が農業を営んでいたこともあり、結構身近な設定だったわけですが、今見ると、どこでこういう雰囲気が味わえるのか、子どもには全く馴染みがない昔の日本の景色しかなく考えてしまうほどに古い。

そんなこともあり、子どもには冒頭のまっくろくろすけの登場シーンはかなりの緊張感があり、怖いことこの上なかったようで、「トトロはやめて、魔女の宅急便にしよう」が出た。でももうすぐトトロくるから待ってて、を繰り返して、登場。小トトロとメイちゃんの追いかけっこに大爆笑していました。(親がリアクション多くして乗らせました)

もちろん子どもはしっかり見ていたのですが、私自身久々に真剣に話をたどり直して、かなり泣けてしまった。

私が好きなシーンは昔から決まっていて、バス邸で傘のお礼にトトロからもらった木の実を庭に植えたあと、夜中に目を覚ました姉妹がトトロたちが木の実におまじないをしているのに気づいて庭に走り出し、一緒におまじないをして木の実を森に育てるシーン。「夢だけど、夢じゃなかった!」のセリフは本当に泣けてくるのです。

またメイちゃんがお母さんにトウモコロシを届けようとして迷子になるシーン。定番なのですが、もう、さつきとばあちゃんの気持ちを考えるといたたまれないというか本当に切ない。もしうちの子がいなくなり(ちょうどメイちゃんと同い年だし)近所の池に靴が落ちてるのが見つかったとか、夜まで戻らないとか、もうたまんないよな、と泣けてきた。

で、さつきの願いを聞き届けたトトロが猫バスを呼び、猫バスでメイちゃんにたどり着きお母さんの病院までトウモコロシを届けたあとのラストカットが猫バスで微笑みながら帰る二人姉妹の絵なのですが、もうそのやりきった顔を見て♪ト、トロー、ト、トロー♪とエンディング曲が入ってくるとまた泣けてきたw

はあー、と息を吐いて余韻に浸っていると子どもが間髪いれず「じゃあ、次は魔女の宅急便見る」とのことだったので、そのまま魔女宅に突入。こちらは子供的に怖い要素がなく、またユーミンルージュの伝言も子どもには好みだったらしく、熱心に見入っていました。

魔女宅を見て、イギリスの世界遺産・バースに初めて行ったときのことを思い出しました。

バースを訪れるためにロンドンから?列車で出かけたわけですが、汽車が何度か丘をグルーっとまわり込むように走っており、景色を楽しんでいると大きな丘を回り込んだあるとき、急に小高い大きな街が現れ始めて目を奪われたらそこがバースの街だった、ということがありました。ただ初めて訪れる場所のはずがすごく既視感があったのでなんだろうと思ってたわけですが、魔女の宅急便の冒頭でキキが修行の街にたどり着く描写がそれでした。長年のモヤモヤが解決した感じ。魔女宅の舞台はおそらくヨーロッパのいろんな街を混ぜていると思うのですが、私にとってのバースの街は魔女宅の街だったのが何というか嬉しかった。

で、見ていて学んだ。魔女宅のキキとトンボの中の人って、高山みなみ山口勝平のコナンくん小大コンビだったのね!キキとウルスラ?が高山みなみの二役というのは公開当時劇場でパンフレット読んで学んでいたけど、山口勝平はなんというか気にしてなかった。

あと、公開当時は間借りするパン屋の名前なんかわからなかったけど、今回オトナになってみたらちゃんとグーチョキパン屋と読めるようになってた。(グーチョキパン屋の名前自体はカルトQかなんかのクイズ番組で知ったような…あれ、違うかなあ。)


まあ、そんなことを思いながら見終えた。


最後、『パンダコパンダ』ですが、実は子どもがやたら早起きした朝から遊んだあと、昼に差し掛かろうとする午前中に見て、オープニング曲を聴いて冒頭見てるうちにウトウトしてしまい半分見ておらず、ふと子どもが大爆笑してる声で目を覚まして見ていたらステキなパンダ映画でした。

主人公のミミ子ちゃんはおばあちゃんを長崎のじいちゃんのところに列車で送り出したところから話がスタート。家に帰るとパンダのぬいぐるみ…かと思いきや本物の子どもパンダがいて…というあたりで私は夢の中。

起きたらお巡りさんが動物園の園長や猟師を連れてパンダ親子を捜索。すったもんだあって川に流されてしまう子パンダ、助けに飛び込むミミちゃん。水門から滝が流れており、子パンダを抱きしめたミミちゃんの手がつかまる岩から離れてしまうそのとき、お父さんパンダが水門を締めて、ミミちゃんと子パンダが助かり、お巡りさんも動物園の園長先生もみんなが水に飛び込み喜ぶ…という話。またそのあとのオチとしてお父さんは動物園に戻るけど、閉園時刻になるとお父さんパンダがタイムカードを押して、電車に揺られてミミちゃんの家に戻るシーンが描かれていて、感動した。なにそのご褒美。

子どもがやたら気に入り、「もう一回見たい」とリクエストしたため、時間もあるしいいかなとリモコンを触ろうとしたら、ふとまたオープニング曲が流れ、首を傾げていると別の作品が始まるというサービスw二作品公開されており、二作品収録されていました。いやあ、すごい。子どもといっしょに大喜びでした。

ちなみに二話目は雨降りサーカスの話で、大雨で家が水没してしまうというなかなかタイムリーなお話で心がチリチリしましたが、ミミちゃんもパパパンダも子パンダのパンちゃんも楽しそうに暮らしており、泣きそうになりました。

 

そんなわけで子どもにもジブリを楽しませていましたが、いや、でも本当に『パンダコパンダ』は金曜ロードショウとかでもやるといいと思うんだ。大人が癒される作品だし、子どもにも見せられるし、今の時代には貴重かなと。パンダコパンダは例えば『ポニョ』っぽさも、『トトロ』っぽさも、『カリオストロの城(あるいはラピュタ)』っぽさもあって、DVDが買いたくなる作品でした。

昨今はやりの大人向けの『君の名は』みたいなアニメもいいけど、アニメが大人の趣味になってしまった時代だからこそこういう子ども向けのアニメは貴重だなと。アンパンマンのように悪を罰することもないし、でも子供の柔軟性や素直さや、無邪気さがある平和なアニメは好ましいなあと。


そんなわけで大変実りの多いジブリ体験でした。


ちなみに『キングスマン2ゴールデンサークル』なんかも見たのでまた近々書く。今日はここまで。おやすみなさいー。