夫が痴漢スタンプに怯えている

おはようございます、ura_love_JPNです。朝から爽やかさのない話題で申し訳ありませんw川崎の事件が辛くてネットから離れてたら、気候も良く大変よく眠れて今、目覚めました。で、思い出した、この話書かねばと。

 今週はニュースも控えめにしていたので珍しく夫と話をする時間が多少あったのですが、その中に【痴漢スタンプ】がありました。

 

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痴漢冤罪に怯える世の男性は多いもので、私の夫もその一人。安全ピンで撃退の話を受けてシャチハタが開発に乗り出す【痴漢証拠スタンプ】に夫は本当にやめてくれ、と。 

夫が言うには、「安全ピンなら相手を傷つけるわけだし刑事罰にも問われるかもしれないというしっかりした覚悟を持って痴漢と思われる人間を刺すかもしれないけど、スタンプなんか出てきたら遊び半分で捺す女性はいる、絶対にいる。満員電車で身動きが取れない男性がもぞもぞして当たったくらいでも痴漢スタンプ捺されるとか絶対嫌だ。そんな事件が多発したら電車乗れなくなるよ。」と堰を切ったように滔々と語ってくれました。  

確かに自分で考えてみても安全ピンならよほど覚悟がいるけど、スタンプなら気軽に使えそうだしその気軽ベクトルで痴漢スタンプを捺す女性はいる…だろうなと。

そんな話をしたら「日本は捕まったら有罪率99.9パーセントだし、シャチハタも遊び半分で他人を貶めるかもしれない商品を作らないでくれと思う!」と夫は怒り狂っていました。

映画『それでもボクはやってない』でも冤罪で長年拘束されてしまったり、不当解雇された主人公がいたなぁ、夫がそれになったらどうすんべかなぁということを思いながら話を聞いていた。社会的な信用が堕ちるわ、今ならネットで(新聞社サイトとかには)がっつり名前が出たりするんだろうなぁと。

 

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我々が住んでいる町の公共交通機関においてはそこまで密度の高い電車は少ないものの、公共交通機関を利用する限り<リスク>がある。そして世の中には悪意のある人間はいる。その悪意のある人間は(私にも覚えがあるが)我々の側に、確実にいる。そういう悪意のある人間が痴漢スタンプを手に入れたら、と考えると確かに怖い。しかもスタンプだから刃物でもないし、他人に向ける抵抗感は本当に少ないよね。罪悪感もない。痴漢被害者に罪悪感なんかいらないけど、悪意の人間には罪悪感や抵抗感は必要。

映画をなぞれば警察が冤罪だろうがよくよく調べず連行してくわけだけど、そこから思うに痴漢スタンプについてはどういう扱いになるのかは本当に気になる。あくまで参考として扱われるのか、本当に有罪の証拠になるのか。映画のスピード調査を鑑みるとこれが捺されるともう確定みたいに考えられるんだろうか…それもそれで警察は大丈夫かとなると思うけど、痴漢スタンプが捺されると有罪とかが起こると本当にディストピアだよね。私刑の世界。

私自身は痴漢スタンプはいいアイデアと思ったけど、確かに難しい商品と思えてきた。

東京の満員電車で痴漢と思われる事象にあったことが一度あるんだが、揺れる拍子に抱きついてくるタイプで判断が難しかった。痴漢にも多分いろんなタイプがあって、べったり触られる悪質なものから事故に見せかけるタイプがいるんだろうと思う。あるいはエスカレートしてくるのか。

私自身は後々不快さが増してきたが、私の少し不快なレベルで痴漢スタンプが使われると間違いの可能性も増えるだろうと感じるし、というか私の遭遇した痴漢は逃げがうまくて証拠が掴めないように動いてた。そういうのとスタンプが適切にやり合えると思えない。

今のスタンプは会社でも使ってるけど、タメがいると思う。その隙に犯人はすり抜ける。

痴漢は許さない、は当然だけど、推定無罪の原則がどこまで生きているのかわからない中でボクはやってない、を否定しうる証拠にシャチハタ印がなるのか、は一つの課題だよね。間違いがあってはいけない印鑑にしてもらわないと困る。

 

そんなわけでシャチハタには慎重に開発して欲しいし、警察には痴漢事件も推定無罪の原則で調べて欲しい。

何よりも痴漢!てめえの趣味で他人に不快な思いさせんじゃねえ。そもそもてめえがくだらないことしてるからこんなに問題になってるんだよ、馬鹿野郎!!

 

そんなわけで、子供が起きてきたのでそろそろ。

ではではー。