こんばんわ、ura_love_JPMです。あら、名前押し間違えたけどいいやw
さて、お題が変わっていました。 今週のお題「雨の日の楽しみ方」ということで、最近は読んでいないけど、私が好きな本を一冊紹介です。雨は鬱々とするし、気分が晴れないことも多いかと思われるのですが、私はインドア派なので雨は好きです。そして、この本も雨のように鬱々した部分もありますが、それがいいのです。
こちらの本、意外や意外、はてなブロガーさんに人気のようでなによりです。一時期この本を本当に大事にしていて、作者・帚木蓬生氏の作品をよく読んでた。
タイトルが暗く、冒頭から女子高生の堕胎の話ととにかく暗い話ながら、徐々に徐々に温まっていく閉鎖病棟の、心の病で入院している「中の人たち」の人間関係や、そこから起こる事件、イベント。色彩の乏しい世界の中で、その中に見え隠れする光がとてもきれいな作品でした。あまりに美しくて読んでは羨ましくて泣いたりもした。こんな素敵な世界で、こんな素敵な人たちと知り合えたら、と思った。というか自由に生きる私がなんでこんなにも無様なのかと思ったりもした。ただ、負けないようにしたいなぁと。粛々と生きたいなと思える話でした。
作中、最も印象的だったのは最後に主人公たちに退院の許可を出す女の先生。【狂ってる】と差別されてきた主人公たちを、きちんと診たり家族と話したり、「あなたはどこが悪いの?」と尋ね、首をかしげる主人公に、「治ってるのよ、大丈夫」と手を離してくれる女先生。先生が家族と話して、主人公は長年暮らした閉鎖病棟から退院して、静かに一人で暮らすようになってハッピーエンディング。この人がいてくれたから、主人公たちは進むことができた立役者の先生でした。
最近やっと気づいた。読者登録している猫p先生がこの先生のイメージだなぁと。いや、実際にお会いしたことがないし、リアルでこういう人かはわからないですが、どこかで会ったことがあるような、気がしていたのですが、この作品の女先生のイメージでした。精神科の先生だしね。サバサバしてるしね。
そんな猫p先生、忙しい中、ネットのファンの対応に苦慮されているようで。ファンとして構ってほしい気持ちもわかるし、そんなにすぐに対応できないよ、もわかるし。でもファンなら、忙しいんだろうことはブログ更新頻度でわかるからやっぱりちょっと困らせたいのかなと。(そら、困ったちゃんだw)
猫p先生にもゴロゴロブログ更新できる暇ができますように。
なお、私は先生の次の漫画紹介を大変楽しみに待ってるので、猫p先生を困らせる困ったファンは困るし、先生のブログへのモチベーションが落ちちゃうと困るので、支援支援!(こんなんで支援になってるかはわからないがw)
さてさて、閉鎖病棟に戻って。上は上で、閉鎖病棟でも文学的なきれいな世界が広がっていましたが、こっちはそれなりにビター、でもこちらも漫画だし軽い。
帚木先生の閉鎖病棟も、吾妻先生のアル中病棟も結局観察力があったり、客観力ができたり、そういう力がある人が作品化すると本当に面白くて、やっぱり少し切ない。
なかなか素人が入れる場所でもないし、多分本当に流血の沙汰とか酷いことも起こるんだろうけど、そういう世界を軽口で紹介してくれる作品は貴重だ。
登場人物みんなに平穏が戻るといいな。
さて、そんなわけで、ちょっとだけ非日常に想いを寄せて寝る。おやすみなさいー。みんないい夢見てね