311から生きてきた

こんばんわ、ura-love-JPNです。今日は珍しく2本立て。今朝は咳の寝不足で非常にテンションだだ漏れで、ひたすら眠いー眠いーと薬ばかり飲んでいたら子どもにも心配かけたようで『おくすりたいへん』と書かれた救急車?の絵をもらいました。まだひらがなが書けないので(練習中だけど自信がないらしい)保育士さんが代筆してたんだけど、そんなことを書かれるとはちょっと親としてビミョーだな、何を話したのか…

今朝はそんな地を這うテンションで一本めの記事を書いてしまったのですが、そのどん底ぶりが功を奏して?仕事が捗る、というか月中の呑気さと忙しさとバランスがよくて日中は結構楽しく過ごせたし、何よりも新型コロナの前線に立っていた友人が報告を上げてくれたのはただただ嬉しかった。あと、上記の子どもに対してたまたま本屋で本を買ってあげたりもしていて、お詫びのプレゼントもタイムリーにできたし、朝以外はよい1日だった。311だったけど。

2011年3月11日はものすごく忙しい部署で営業事務だった。元々同じ部署で営業をしていたが、営業事務のあまりの仕事の終わらなさに見ていられなくなって思わず営業事務として手伝いたくなったそのすぐのことだった。

被災地である東北は、私の住んでいる街からそれなりに遠かったものの長い揺れがあった。1995年の阪神大震災を思わせるような嫌な揺れで、ひとしきり社内で話題にして仕事を落ち着けてYahooニュースを見れば真先に目に飛び込んだのは仙台空港と書かれた文字列と湖の写真で。隣の営業事務の子と、『何が仙台空港なの?』と話をした。その写真の意味がわからず、わからないまま画面を閉じた。忙しいからそのまま、仕事をした。忙しかった。

何も知らずに家に帰ると夫が『大変なことになった』とテレビを見て、燃え盛る海を見て初めて泣いた。これか、と思った。やっとさっき見た仙台空港の写真の意味がわかった。

原発事故があり、自粛騒ぎがあった。私はそれまで生きてきた経験からアメリカ政府の被曝を避ける情報を訳してネットに落とした。デマ騒ぎもあったが、そのときに実際にわたしにもデマが回ってきてデマか真実かを見極める方法を学んだ。皆がボランティアに復興に動く中、自分はボランティアは無理だから、と考え、一人でバスで東北旅行に行き、現地で募金して岩手の店員さんに感謝の言葉を述べてもらって、戻ってニュースを見ながら一人ホテルで泣きながらテレビを見た。ロシア旅行に行ってロシアでも日本を応援していてくれたのが嬉しかった。私はたくさんの人の命を失い、学んだ。

2012年わたしは加速した。実際にはそれまでと変わらないのだけど、2011年を境にわたしは変わった…気がする。自分の体を、自分の感性を大事にすることを学んだ。するとすごい人たちと知り合うことができた。すごい人たちも311に傷ついていて、考えていて、その考えや武器を共有することに夢中になった。一市民の力は侮れないと思うようになった。その人たちに大事だ、大好きだと伝えることの大切さを知った。彼らにそれを伝えることができるのがわたしの力だった。コミュ障なままだけど大切な人たちと話すのはとても楽しかった。自分の考えを認めてもらうのが嬉しかった。そして私はどんどん加速した。何かわからないけど加速していた。できることが増えたりできないことも増えた。でも成長はしていた。自分で自分をすごいと思った。

子どもが生まれ、喘息に罹ってしまい、辛い夜もあったけど、たくさん泣いたりもしたけど、ここまできた。私個人で言えば、311から私は立派に生き延びた。あの日々を繰り返さないために、私は成長した。だから今は、新型コロナとも戦える。大切な人たちがいるから。

私が戦う背後で私をこっそり守ってくれたのは私の会社で、私は一人ではチカラはないけど、気がつけばわたしは大企業の中にいた。わたしは今、あのときの仕事ができなかった私ではない。というのは言い過ぎかもしれないが、会社の中でも学んできた。そして今、わたしは戦えるかもしれないポジションにいる。できるかわからないけど、とりあえずいろんなところに声をかけてみたいと思っている。で、もしもうまくいかなくても失敗もそれも一つの経験。気持ちのままに動いてみれば考えてくれる人はいる。愚痴も出るし、カッコつけたい時もあるし、疲れ果ててるときもあるし、うまくできるときもある。だからその一瞬を大事にしていきたい。 

だから明日もダラダラ頑張ります! 皆さんもあの311を踏み締めて、後悔が少ないようにどうか思うままに生き抜いてください。応援しています。

 ちなみにわたしはこんな日は初期の槇原敬之が流れる。(直近のマッキーは苦手だったけど、初期のマッキーは本当にすごかった。)クリスマスソングで時期外れですが、大好きなのです。これからも大切なみんなに素敵な笑顔が積もりますように。

 

雪に願いを

雪に願いを

  • 発売日: 2008/03/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 


雪に願いを 歌詞付 noriyuki makihara

 

おやすみなさいませー