ヤバイ、『響』が面白すぎる。。

こんばんわ、ura_love_JPNです。昨日も今日も同じことを思っています、ヤバい、『響』がめちゃくちゃ面白い。。ので今日二本目、書いとく。

 タイトルや作画からして、穏やかな漫画を思い浮かべて、私も本屋の試読キャンペーンで手に取った時には今時のラクーな漫画かと思っていたのですが、真逆ですごい。

ストーリーとしては、どこにでもいそうな女子高生・響が小説家になる話なわけですが、実は響さん、太宰治の再来かと言われてしまjレベルの時代を作れるまごうことなき天才作家で、小説を書いて投稿したら、それが新人賞受賞〜直木賞芥川賞W受賞をしてしまい、高校の部活で書いた小説がラノベ特別賞を受賞してしまう、高校文芸大賞?で最優秀賞を受賞するというもはや文学賞総なめの神レベルの小説家なわけですが、一言で言うと自分の信念にそぐわないことがあれば暴力を奮ってでも止めるちょっとおかしい女子高生。

どのレベルでおかしいかといえば、高校の部室に『面白い小説』でまとめた本棚に『自分の面白くない作品』が入っているのが赦せず、先輩たちがとりなそうが何をしようが赦せず、無表情で面白い本の集まった本棚を倒してその本棚の整理を提案するなどものすごい激情家。

または入学早々高校の部室が不良の溜まり場になっているのが赦せず、売られた喧嘩は静かに買って、女だと思って舐めてかかった不良男子高生の指を淡々とへし折って正論を述べたり。

私が読んでる直近では次期総理大臣に対して賞の授賞式でアッパーかましたり、バイト先の先輩(ヤンキー)に小説書ききるように説教してたらうざがられて逃げようとする先輩の腕を掴んだが最後振り回されて車道に吹っ飛んで事故って足を骨折していたりした。大笑いした。この爽快感は『正義のミカタ』のお姉ちゃんっぽいのか?いや、あの作品よりもっとガッツリ濃い。

 漫画だから、と言うのはもちろんなんだけど、読んでいるうちに主人公.響の考え方が素敵に見えてくる。というか響の行動が魅力的に思えてくる。というか響がポカンと殴りかかるのがスカッとするというか、面白い。むしろやってしまえ、と思うし、さらっと暴力シーンが読めるというか。暴力はよくない、けど、彼女がやるなら許される感がある。『正義のミカタ』もそこまでではなかったはず。憎まれキャラなのに、許しちゃえるキャラ。

主人公以外のキャラも皆ものすごく濃い。響のキャラは暴力も辞さない天才なわけですが、無駄に暴力を振るうことはなく、ものすごく理論的に襲いかかっている。権力にも動じないし、慣習的にどうかなんて全く関係ない。いいものか悪いものかをきちんと考え、判断している。で、とにかく小説が好き。本当にブレない。

で。響の親友で、小説家仲間で、部活の先輩かつよき理解者肩書をもつリカちゃんもものすごく賢くて、見た目がすごいギャルで。ソフトにもハードにも万能な彼女は響がいることで自分が凡人であることを嫌でも意識する当て馬的なキャラだけど、彼女が悲しい時に丁寧に寄り添う視点から漫画が進む時にテンションが上がる。オールマイティなりかちゃんなのに、響と比べるとどうしても勝てない部分があって苦しくなったりすると応援したくなる子だったりする。

そのほかにも、高校の文芸部のメンバーが皆、特徴的で、大変に好ましい。フツーのギャルも、口の軽い頭も軽い女子高生もいるし、ヤンキーもいるし、めっちゃ多様性。ここまで書いて、あ、なんかちはやふるっぽいと思った。そうか、ちはやふるに似ているのか。

ちはやふる コミック 1-43巻セット

ちはやふる コミック 1-43巻セット

  • 作者:末次由紀
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: コミック
 

 小説家仲間たちも主人公に振り回されるし、周りの大人は、子どもも、みんな振り回されるんだけど、両親だけが響を、響を取り巻く人を振り回すことができるのが本当に面白い。特にお母ちゃん!もうねーテレビ局が集まっているところにカーテンから自作の下手な絵を覗かせてマスコミ振り回したのは本当にツボ。

あと、響の幼なじみがかっこよくて文武両道でなんでこの人が響をこんなに愛しているの的なストーカーで彼の行状もかなり笑える。響に殴りかかると何故か湧いて出る。今読んでるバイト編では先輩が裏口で響を殴った瞬間に流れるように湧いて出てきて、めっちゃツボった。いやぁ、マジで素晴らしい。

キャラもそうなんだけど、構成がうまいんだろーなーと。泣きと笑いのバランスがすごくいいのか、お。というか笑いの方が多いから清々しい?うーん。難しい。でも、文学にもやはり相当通じてるかと思われる深みがあって、いい。本当に面白い。文学的、なのかな。

ちなみに天才といえば、『左利きのエレン』という天才芸術家を描いた作品もあって、時々なんか天才カテゴリで思い出すんだけど、個人的には響の方が天才度が高い感じがある。エレンの方が話が通じやすい感じがする。響ちゃんは孤高の人感がある。(原作の方はもう少し天才度が高いのかな。あまり好きじゃないから最近読んでいないんだけど)

あとはカイジね!初期はそこまで感じなかったのに気がつくとカイジっぽい絵柄になってて、角ばったりとんがったり、非常に似てきた。カイジもネームが面白いんだよね。 

賭博黙示録 カイジ 1

賭博黙示録 カイジ 1

 

 しかし、ネームが面白いとか、ちょっと小説書いてみなさいよ的なあたりで、古い人間な私はこの漫画を思い出したりする。『ヒカルの碁』の原作者のネーム講座漫画。

 ちはやふるは今回取り上げる中では別格だけど、それ以外の漫画はそこまで絵が上手くないのに、なぜかものすごく魅力があるのはネームがうまいからなんだろうな、と思う。で、絵が最低限でもストーリーが面白ければそれでも十分に面白い漫画になるんだよな、というところはあるけど、最近の漫画家さんは絵に気合を入れすぎてストーリーが雑な人とかいるんじゃないかな、と。昨年に少女漫画誌『りぼん』を読んで、本当に読むところがないなと。ああいうのがウケるのかなと思った。もちろんそんな中でも面白い漫画はあるんだろうけど、ね。でももっと『響』みたいな漫画を読みたいなぁーと。絵が下手でもいいから、面白い漫画を!

というあたりで眠たくなってきたからそろそろ寝る。そして今日も勉強せず?ちょっと勉強しながら寝ますwではではお休みなさいー