『圧勝』がコメント不可の理由がわかった(気がする、本編最新話)

 こんばんわ、ura_love_JPNです。先に漫画アプリ【マンガone】で読んでいる『圧勝』にはまっていることを書きました。 

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私はこの『圧勝』が結構気に入っていて、性に関する哲学が登場人物それぞれにあって、興味深く読んでいました。

圧勝(12) (裏少年サンデーコミックス)

圧勝(12) (裏少年サンデーコミックス)

  • 作者:小虎
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: Kindle
 

 最新巻12巻がどこまで網羅しているかわからないのですが、ここ数回のアプリ最新話でやっと表紙の主人公吉田ユニちゃんがなぜ性行為のあった人を友人と呼ぶのか、何があったのかがわかりました。その上での動画視聴などで貯めることができるスペシャルポイントを使って読む<先読み>の178話はユニちゃんを追いかける刑事とユニちゃんの対話があるのですが、ユニちゃん、めっちゃよく話していて、この漫画の(裏)テーマがわかるすごくいい回でした。なかなか見ない面白い表現をしていて私はものすごく好きだったので書く。いい表現でした。

これまでこの作品でコメント欄をオープンにしていないのが気になったんですが、ここまでくるとコメント欄を開けない理由がわかる。コメント欄を開くとよくも悪くも荒れるはずで、運営はそれを中心にしたくなかったんだろうなと見えた気がした。作者も編集もすごくいい判断だと思う。がんばった。

最近の漫画は性(性行為)について積極的な漫画が多くて、先日最終回を迎えた『青のフラッグ』や、『さよなら、ミニスカート』も結構考えさせられる作品で、それと同じ気配がする、『圧勝』

 …ただ、作品はそれぞれ性に対して問いかけてくるわけだけど『青のフラッグ』のように最終回の主人公たちの選択がやはり賛否両論を起こしたり、『さよなら、ミニスカート』のように作者が重さに止まってしまうこともある。作者が、受け手がどうしても重ねてしまうんだろうと思っている。(かくいう私も多分いろいろ重ねている)これらの漫画を読んで、そこで学べる人はいいんだけど、これらの漫画を読んで態度を硬化したり、他人やキャラを責める人が出ると、やはり作り手として苦しくなるんだろうと思う。(そうであろうことは推測される中であの結末を書いた『青のフラッグ』は本当に強い)その点で、『圧勝』はそこをスルーする判断をしたのが素晴らしい。作者がコメント欄に惑わされず、読者もコメント欄に左右されず、語るべきことを語る、読むべきことを読む作品にしたのかなと。そういうスタイルは好きだ。

青のフラッグ 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

青のフラッグ 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:KAITO
  • 発売日: 2020/06/04
  • メディア: Kindle
 

 

  だからこそ『圧勝』はうまく最終回まで持って行けて、欲を言えばもう少し評価をされるといいなと感じてる。一応現時点で本屋にはそれなりに並んでたけど、どこまで平積みに食い込めるかw的な。順位がもう少し上がるといいな、的な。

ユニちゃんの秘密自体はこういう言い方はものすごく問題があるのですが結構漫画には(リアルにも)よくある秘密で、ユニちゃんが殺しの中心になるトリックがトリックなのかなんなのか解決の段になってもイマイチよくわからない点はマイナスなんだけど、ユニちゃんがめちゃくちゃ殺したくなるほど怒っているのはとてもよくわかるので、好感が持てます。ユニちゃん、ずっと怒ってたのね、的な。友人の新しい素顔を発見した感があります(なんか違う?)

 私の思い入れが大きいのかもしれないし、いうほど世間も創作も知らないから言えるんだろうけど、すごく淡々と大事件が進んでいるけど、すごく淡々と日常が繰り返されていて、とても好み。めっちゃアクションやら殺人やら推理やら惚れた腫れたが繰り返されているけど、中心は台風の目のように静かで、実はものすごく危険。そういう話。すき。最後まで追いかけたい。

そんなわけでよくわからないけど、自分のための備忘録に書いてみました。そろそろ寝る。おやすみなさいー。