こんばんわ、ura_love_JPNです。今週のお題「読書の秋」ですが、何本書けるのか、、そんなわけで、昨晩の投稿から今、頑張って『怒り(下)』を読み終えました。
まず、上巻は面白かった。…だが、下巻が失速した感は否めない、かな。書かれたことをいろいろ考えるし、面白いけど、上巻のほうがぞくぞくする感じがある。そんな感じで失速があるためか下巻はサービスは満点だった。きちんと3つの話のオチがつくし、収めるところに収まるのはとてもいい。ご褒美のようw ま、ひとつの話は冒頭の殺人事件の犯人が絡み、崩壊してしまうけど、他の二つには救いがあるし、そこがうまくいきすぎてるとも感じるし、嬉しくもある人情。でもその収まりを考えても下巻は若干物足りない。上巻の不気味さがなくなってしまう感じ。完結させるべきだから当然なんだけど、そこがマイナス。
ただ、犯人がわかるところ、については映画を見るのがすごく楽しみになった。あそこはいい。ぞくぞくする。しかもそのあとが。。そしてやはりやはりの嫌な予感は的中する。でもやっぱりねー。うーん。。←画面構成を考えてるからお待ちくださいw
そんなわけで、読後の今はすっきり。性的な部分が強い話だからか、家族についてしっかり丁寧に書かれているのが読後の不快感が少ない理由だと思う。やっぱり風俗嬢関係、母子・父子家庭、性的マイノリティ、沖縄(米軍基地)等気を使うべきことを中心にしているからか、そのあたりで遠慮があるような気配があった。
テーマというか、タイトルの【怒り】…については、うん、確かにいろいろ読めるのかもしれないけど、タイトルに踊らされている、というのもあるかもしれない、と感じた。犯人が勝手に<怒っているだけ>じゃないかと思えた。そして大迷惑。
犯人は複雑に怒っているのかもしれないけど、出てくる登場人物たちの抱えるいろいろはもっとシンプルなものじゃないかと感じる。どちらかといえば『信じる』とか『裏切る』とかそういうタイトルのほうがよかったと思う。なんとなく読後の印象として『怒り』はタイトルとして少し弱い。一番怒るべきメインキャラクターもそこまで怒っていないことを考えるとタイトルはどーなんだ?と。他のメインキャラの怒りも最後は昇華されちゃったりね。そういう点で、下巻は弱い。上巻のほうが『怒り』に近い感情が生まれると思う。
前に『パレード』読んだときはもう少しぞくぞくした気がするけど、こんなものだったんだろうか。もっと捌けてた気がする。だからこの下巻でもそういうのを期待してた。犯人はイマドキで好ましい…というと怒られそうだが、良い人が多すぎる気がした。みんなこんなに良い人たちなの?『悪人』も読んでみようかなぁ。でも久々に小説にはまって楽しかった。
よし、そんなわけで、そろそろ寝る!映画の感想もそのうち書く!まずはうちの父ちゃんの公開当時の感想でも読んでみて。(元俳優のM&Oさんのブログでも映画の感想も取り上げられています)
よし、ではでは。それではおやすみなさい。みなさんは良い夢見てくださいねー。